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■小島康晴
   
    

日本人の心の原点は何かと問われますと、私は、どなたかもおっしゃいましたけれど、和の心、和をもってたっとしとなすということではないかと考えております。和の精神、和の心は、相手の立場を思いやる、あるいは相手と自分とお互いを尊重することだというふうに考えております。相手と自分と逆の方向から見るということが大切だと、思いやるということだというふうに思っております。
 それで、口で申し上げましてもなかなか上手に申し上げられませんので、本日は、議長のお許しをいただいて、図面も少し使わせていただきながらお話をさせていただきたいと思います。

 遠くの方も見えますように、おなじみのただの長野県地図でございますけれど、長野市で飯田市ということでございます。これは見なれたものですけれど、私が飯田から長野へ来るときはこのイメージで参ります。地図は北が上と大体決まっておりますけれど、長野から飯田に帰るときはこれを逆にしまして、飯田に向かって帰るんだというふうにやっているわけです。
 このように、長野県地図を片方逆さにして並べて見ていただきますと、たまに飯田は長野県の南の端っこだと言う方がおられますけれど、結構長野市も似たように北の端っこかなというふうにごらんをいただけるかと思うわけです。
 南信、とりわけ飯田、下伊那地方では北高南低と言われて久しいわけであります。本当にそうなのか。もし本当にそうならば、それを少しでも改善したい、そんな思いで3年間取り組んでまいりました。北高南低という、言葉は悪いですが、ある意味では言い飽きたし、聞き飽きたということだと思います。できるだけ早く要らない言葉、過去の言葉、死語にしたい、北高南低という言葉をなくしたいというふうに思うわけです。

 そこで、県土の均衡ある発展について、来年度折り返しを迎えます、本県の進路を示すべき中期総合計画の施策の推進に当たって県土の均衡ある発展のためにそういった配慮がなされているかどうかということをお尋ねしてまいりたいと思います。すべての部門にお尋ねするわけにもいきませんので、生活にかかわる何点かの部門についてお聞きしたいと思います。
 初めに、生活に欠かせない道路でございます。道路を初めとする生活インフラが均衡ある整備がされているかということでございます。
 19年9月の議会で私は一般質問させていただきまして、県の管理します国県道のいわゆる改良率が、県の平均が75.7%にもかかわらず、飯田、下伊那管内は63.1%で12%以上離れているというようなことを例に引きまして、その改善をお訴えしたわけでありますが、その後、3年ほどたちますが、どうなっておりますでしょうか。建設部長にお尋ねをします。
 安心、安全の地域社会のためには、福祉施設、介護施設がそれぞれの地域で整っていなければなりません。そういう意味で、高齢者人口に占める特養の待機者の皆さんの割合とか人数とか比率、そういったことも含めて、福祉施設の整備について10ブロックの均衡を図りながら整備されているかどうか。社会部長にお尋ねします。
 また、観光立県という長野県において、広い県土で均衡ある観光行政がされているかということも必要でございまして、地域バランスについてどのように配慮していただいているかということであります。
 たまたま久保田観光部長は飯田の御出身でもありますので、例えば善光寺の御開帳というときにはぜひ元善光寺の御開帳もセットで言っていただきたい、あるいは、諏訪の御柱というときには同じように諏訪大社の系統の祭りであります飯田のお練りまつりもセットでPRしていただきたいということを訴えてまいりましたが、長野県の各地にあるイベント等をどのように配慮を持ってPRして取り組んでいただいているか。

 さらに、この秋、県を挙げてJRの皆さんとデスティネーションキャンペーンを行うわけですけれど、長野県は多くの部分がJR東日本がかかわっていると思いますけれど、JR東海を初めとするJR各社とも均衡よくおつき合いいただいて幅広いお取り組みをいただきたいと思いますけれど、この辺の御配慮について観光部長にお尋ねします。
 それから、一昨年、知事においでいただいて飯田で車座集会がございまして、ある女性の参加者の方が、せっかく長野県が主催していただく会合とか研修会に出席したいのだけれど、ほとんど長野市で開かれたり、あるいはせいぜい近くて松本というようなところで開催されて、なかなか1日休んでそこまで行くことができない、何とか持ち回りにするとか、たまには飯田でやっていただくとか、そういった改善をしていただけないかという御発言がありまして、知事は、これに対して、前向きに受けとめるようなお答えをしていただいたと記憶しておりますが、その後、例えば部長会でそんな議論をしていただくとか、何らかの改善を図るような御検討いただけたかどうか。総務部長にお尋ねをします。
 時間がありませんのでそれ以上はお聞きしませんが、例えば文化施設、それにかかわる文化的なイベント、あるいはスポーツ施設、それにかかわるスポーツのイベント、そういったものについても不満といいますか、要望というようなものも南信地方には多いわけでございます。
 松本山雅については飯田でもやっていただけるというお話がこの間下沢議員からありましたけれど、そういうことでございます。
 何点か具体的にお聞きしましたけれど、総括的に知事にお伺いします。
 広いこの長野県におきましては各地域への目配りが必要だと考えます。中期総合計画の実施やその評価をする際に、4ブロックとか、あるいは10ブロックというような範囲で進捗状況を把握し確認しながら均衡ある発展に配慮いただきたいと思うところですが、知事のお考えを伺いたいと思います。

 それから、地域の発展にとって欠かせない、特に南信、飯田地方にとって欠かせない三遠南信道路でございます。
 昨年の2月議会で、県境を越えた交流、なかんずく三遠南信交流について知事のお考えをお尋ねしたときに、とりわけて下伊那地方にとって交流を実のあるものにしていくためには三遠南信道路の整備というものが本当に大事なことだというふうに御答弁いただきました。今回の国の新年度の予算編成に当たりまして、当初、三遠南信自動車道の事業費が風前のともしびかと思うような状況になりかけておりましたけれど、先ほどのお言葉どおり三遠南信が大事だということで知事が先頭に立って関係各方面に強く働きかけていただきまして、ほぼ必要な予算を確保することができたと思います。感謝申し上げますとともに、今後のこともあります。この間の結果あるいは評価、そしてまた23年度以降の見通し等について知事の所見を伺いたいと思います。

      

◎建設部長
 (入江靖)

道路の改良率に関するお尋ねでございます。
 小島議員からは、平成19年9月議会におきまして飯田地域の道路改良率が低いという御指摘をいただいております。その後の改善状況ですが、前回お答えいたしました平成18年4月1日現在の県内の国道、県道の改良率75.7%に対しまして、2年後、平成20年4月1日現在では76.7%となっており、県全体は1.0ポイントの伸びとなっております。
 一方、飯田地域の改良率につきましては、前回の63.1%に対しまして今回は65.4%と2.3ポイント伸びており、県平均よりも1.3ポイント上回っております。
 飯田地域における最近の整備状況といたしましては、平成20年3月の県道上川路大畑線川路バイパスや、同年6月の国道256号柿野沢拡幅など三遠南信自動車道に関連する道路の供用を初め、この3月には飯田市時又の新天龍橋の供用を予定しているところでございます。
 県といたしましては、厳しい財政状況の中ではありますが、県土の均衡ある発展に配慮するとともに、引き続き、中期総合計画に基づき、選択と集中による道路整備に取り組んでまいります。
 以上でございます。

      

◎社会部長
 (和田恭良)
特養入所希望者の状況でございますけれども、昨年3月末時点の入所希望者約4,800人は県全体の高齢者人口の0.9%に当たる数でございますが、圏域別に見ますと、最も比率が高いのは上小圏域で1.8%、最も低いのは北信圏域の0.3%、飯伊圏域は県平均よりやや低い0.7%となっております。このような差が生じている背景といたしましては、ひとり暮らし高齢者の世帯割合の違いや、特養以外の老健や療養型施設といった受け皿の状況の違いなどさまざまな要因があると考えられます。
 特養の整備は、こうしたさまざまな要因を加味した市町村の意向によって進めているところでございますが、その整備状況を昨年3月末の要介護認定者に対する施設定員数の割合で見ますと、県平均が12.6%のところ、最も整備率の高い大北圏域では16.2%、最も低いのは上小圏域と松本圏域の10.9%でございまして、飯伊圏域は県平均をやや上回る14.2%となっております。
 第4期高齢者プランに沿った施設整備を進めることにより整備率の低い圏域の底上げを図るとともに、地域ごとのバランスにも配慮しながら、市町村と連携、協力して施設整備を進めてまいりたいと、このように考えております。
        
◎観光部長
 (久保田篤)

観光施策の地域バランスに関する質問でございます。
 観光振興の取り組みを進めるに当たっては、広い県土を意識しつつ、地域にある歴史、文化、生活という個性を地域みずからが意欲を持って生かしていくことが基本となります。
 県の観光施策における地域別の対応につきましては、事業の目的、内容によりまして対応が異なるわけでございますけれども、例えば新年度に実施いたします信州デスティネーションキャンペーンでは全県対象の観光キャンペーンとなりますので、広い県土を意識いたしまして、食のイベントは10広域単位で行うこととしております。また、個別の地域を対象とする温泉地・スキー場地区再生モデル事業につきましては、県内満遍なくということではなく、手を挙げてもらった意欲のある地域を重点的に応援すると、こういう姿勢で取り組んでおります。

 また、観光旅行者の行動範囲の拡大に対応しまして、より広域的な視点からの観光振興の取り組みが求められておりますので、昨年春は善光寺御開帳、元善光寺御開帳という催事にあわせて県内での周遊を促進するため、県内の観光地をもう1カ所訪れていただくためのスタンプラリーを開催いたしました。今月からは、1年にわたり、春の飯田のお練りまつり、諏訪大社御柱祭、駒ケ根光前寺の御開帳、そして秋の信州デスティネーションに向けまして、携帯電話を活用して県内観光地、飲食店をめぐる新たなキャンペーンを開始いたしました。
 このように、各地域のイベントに訪れた観光旅行者に、そこだけにとどまらず、県内を広く周遊してもらい、県全体に経済効果を波及させる取り組みを進めているところでございます。
 JR東日本だけでなく、JR東海という話もございましたけれども、私は名古屋に出張するときは必ずJR東海に寄るようにしておるところでありまして、また、中京圏を意識した取り組みといたしましては、浜名湖花博での南信州地域の観光PR、中部国際空港セントレアでの諏訪御柱祭のPR、愛知県内でのスノーリゾート信州のPRというような新たな取り組みを行っているところであります。
 観光振興は全国の地域との激しい競争の中にありますので、県内の地域ごとの特徴を生かした、ほかとは違った観光サービスの提供の競い合いを促進することが結果として観光における地域的なバランスをもたらすものと、こんなふうに考えているところであります。
 以上です。

      

◎総務部長
 (浦野昭治)
県の会議や研修会の開催場所についてのお尋ねでございます。
 県で開催いたします会議や研修会につきましては、県内各地で小まめに行うことについては、経費は多少かかりますけれども、出席される方の利便を図り、県の施策につきまして御理解、御協力いただくためには配慮すべきこと、このように考えております。
 このために、車座集会の御指摘もございましたので、平成20年の3月に、全所属あてに、各所属においては、県内全体を対象として開催する会議について、長野や松本を中心とした一括開催だけではなく、出席者の移動時間、旅費などを考慮し、複数の会場で開催するなど、最も効率的な場所、方法で開催するよう通知したところでございます。
      
◎知事
 (村井仁)

ただいま小島議員がお示しになりました長野県の地図を見ていまして、私、昔、オーストラリアで「マッカーサーの正しい世界地図」というのを手に入れたことがありまして、それはどういうのかというと、オーストラリアは普通の世界地図ですと南の下にある、そのゆえにダウンアンダーと、こう呼ばれている、これは非常に不愉快である、北と南を逆さにいたしますと南極が上に行って北極が下へ来る、そこへいくとオーストラリアは世界に冠たるものになる、こういう地図でありまして、これが世界の正しい地図であるといって売っているわけであります。それを思い出しました。

 それと、もう一つ、吉村知事のころですが、私、まだなりたての代議士で折々長野へ参ったんですが、知事室へごあいさつに伺うたびに、知事、長野は遠いですねと必ずそれを申し上げるのを常にしておりました。
 そんなことを申し上げまして、議員の御指摘になることは非常によくわかるわけでありますが、同時に、長野県の中、このように非常に広い地域でありますから、地域の発展というものにどうしても遅速があることはやむを得ない。そういう意味では、昭和51年、やはりオーストラリアにいるときに、青木一男先生という、当時参議院議員のほとんど終わりのころでいらっしゃいましたけれども、戦前に大蔵大臣、大東亜大臣などをおやりになった。今は長野に合併された大岡村の御出身の長野県の生んだ大先輩でありますが、たまたまオーストラリアにおいでになられたので、私お目にかかりましていろいろお話を伺いました。そのときに、青木先生が私に、僕は全国の高速道路を推進する組織の会長をやっているんだが、長野県にはまだ1キロも高速道路が通っていないんだよ、本当に残念でならないということを言われたのを思い出しました。
 そして、御案内のとおり、中央高速は、まず長野県内で言えば飯田から始まりまして、そして私が議員になりましたころはようやく伊北のインターが使えるだけでございまして、伊北から私はえっちらおっちら松本まで戻ったということを何度かしたことを思い出します。
 そして、高速道路はこうして整備され、やがて冬季五輪などを契機に新幹線が通りというようなことで、あるいは松本空港のジェット化などもその後行われ、現在、南信のほうはいささかそういう点ではハンディキャップを持っているというふうにお思いになるかもしれませんが、これは、私は、また状況が変わってくればがらっと変わると、こういう性格のものだろうと思っております。
 そんなことを長々と申し上げまして、いずれにいたしましても、広大な県土を有し、地域ごとに地理的、社会的条件を異にする長野県でございます。それぞれの地域の課題や特性を踏まえた施策を展開して、地域の力をそれぞれ高めていく、これが重要でございまして、これが長野県全体の発展につながるんだと思っております。

 中期計画では、各地域ごとの特性と発展方向をお示しするとともに、私自身も、ボイス81や車座集会、あるいは「ようこそ知事室へ」を初め、あらゆる機会を通じて県下各地の皆様のお声をお聞きし、地域の実情や課題の把握に努めているところでございます。
 ちなみに、去年はちゃんと元善光寺へもお参りをいたしております。

 それから、三遠南信道路についてお尋ねをちょうだいいたしました。
 これまた、私にとりましてはある意味では国会へ出ましたときからの課題と認識しておりまして、私にとりましては、当時、木曽と伊那の間の道路を何とかしたいという思いが強うございましたが、一方で、私、御指導いただきました中島衛先生は一生懸命三遠南信の問題に取り組んでいらっしゃいまして、それで、井上孝さんという道路について大変造詣の深い先輩の国会議員にいろいろな御指導をちょうだいしたことを覚えております。私にとりましては、三遠南信というのはそれ以来の関心事項でございました。
 そんなことを申し上げまして、しかしながら、あれだけの大事業でございますからなかなかそう簡単にでき上がったというわけにいかない、これからの課題だと思います。県境を越えた広域連携を創出し、地域振興に大きく寄与する重要な道路だということ、また、三遠南信という地域を考えますと、この地域の期待、長野県のみならず、三河、遠江においても期待の大きなそういう道路だと私思っております。

 そんなことで、昨年11月末の国土交通省からの予算説明の際に示された三遠南信道路の概算要求額は、飯喬道路、青崩峠道路とも前年に比べて大幅な削減をされておりまして、事業進捗に私は正直言って強い危機感を覚えました。その場で事業の必要性や予算増額を強く訴えますとともに、12月に入りまして私が会長を務めております三遠南信道路建設促進期成同盟会の要望活動などを始めまして、腰原副知事が関係市町村長とともに予算増額を要望したほか、12月の中旬に私みずから前原国土交通大臣と会いまして県や地域の思いを強く訴えた次第であります。
 要望の結果予算が増額されまして、飯喬道路につきましては飯田東インターチェンジまでの工事が進む、青崩峠道路につきましてもトンネル着工に向けた地質調査の実施など、それぞれ事業促進が図られるということになっておりますのは評価に値すると思っております。
 これまで全線の開通時期が平成20年代後半と聞いておりますけれども、いずれにしましても、一日も早い完成に向けまして23年度以降も必要な予算が確保されるように、市町村と協力して、関係団体とも連携しつつ、国に要望を進めてまいりたいと思っております。

      

■小島康晴

均衡ある発展ということは、たまたま私は飯田出身ですから飯田を例にとって申し上げるわけですけれど、長野県、例えば10ブロックとか、当時だと輝く81ということでございました。そういった個性を生かして、それがブドウの房のようになって長野県が輝くということを中期総合計画をつくるときに知事とお話したと思います。
 前回、一般質問の最後に申し上げましたとおり、遠いところ、低いところ、弱いところ、そういった条件の不利なところに光を当てたり手を差し伸べれば、必ずそれより条件のいいところは当然よくなっていく、全体が底上げされる、そういう意味でお尋ねしました。ぜひともまた今後とも改善いただくようにお願いしたいと思います。

 続きまして、大きな2番目としまして、県としての交通政策の拡充についてお尋ねします。
 地域の住民の皆さんの足である公共交通をどうするかということは、まずは市町村の分担というか責任ということであると思いますが、バスや鉄道などは当然市町村の枠を超えるものもあるわけですし、また、実際問題として、いわゆる小規模な町村にとっては公共交通を守っていくということは大変荷が重いものと思われます。
 そういう意味で、広域行政体であります県におきまして、路線バス等への一定の補助とか、あるいは、昨年からの地域公共交通総合再生事業で連絡組織をつくって音頭をとる等の取り組みはしておりますけれど、さらにもう一歩前へ出るというか進んで、地域の公共交通を守るために県が前へ出ていただくということができないだろうかということをお尋ねしたいと思います。

 それから、2014年には北陸新幹線が金沢まで延伸される、あるいは2025年にはリニア中央新幹線が開通する、あるいは信州まつもと空港にFDAが就航していただけるというような、昨今、あるいは将来へ向かっていろいろな展望があるわけですけれど、県としての交通ビジョンはたしか10年くらい前につくったままになっているというふうに思うわけですが、ぜひ、この際、今申し上げましたような状況に応じて、10年、20年先の交通ビジョンを明らかにするように、基幹的な高速交通網から身近な生活の足の確保に至るまで、長野県としての効果的で効率的な交通体系を整備して将来展望を示すような交通ビジョンをつくり直す、つくっていただくということを御検討いただいているかどうか。お尋ねしたいと思います。
 また、ぜひとも、その際、地球温暖化という課題もございます。改めて、鉄道ですね、知事から高速道路の整備のお話がありまして、長野県内はほぼ整備されたということです。逆に言いますと、長野と飯田で言いますれば、これ以上は道路の面では近くならないということですが、鉄道のほうを改めて見直して、飯田線や中央東線の改善とか高速化、あるいは篠ノ井線等との連絡ですか、こういったことを大胆に提起して、長野県の方針として確立していただきたいというふうに思いますが、企画部長にこの項についてはお尋ねしたいと思います。

 大きな三つ目としまして、県民の皆様を起点とした行政改革についてお尋ねしたいと思います。
 さきの11月議会の私の一般質問で、行政のスピード感、いわゆるスピードアップについてお尋ねしたわけでありますが、同様に、県民の皆さんの行政への不満といいますか、要望として、いわゆる縦割り行政が強いというか、なくしてほしいということがあると思います。複数の部局をまたぐさまざまな課題について一体だれが最終的な責任をとるか、持っているのかということがなかなかわかりにくい、いわゆるたらい回しとか縦割りになっているということです。
 例えば、昨日も議論がありましたけれど、新年度、食育の推進をするために、仮称ですが、長野県食育推進協議会というのがつくられるということです。これは、栄養士さんから、医師会の関係、校長会、あるいは保育園、幼稚園、PTA、農協関係、消費者の皆さん等々、幅広い団体がいわば網羅されてつくられるようですが、これだけの皆さんを集めてやっていくということについて、やる以上は責任体制を明確にしていかなければならないと。衛生部健康づくり支援課からお話があったので、そこが事務局になるんでしょうが、そうならば、例えば農政部とか教育委員会とか、その主管の部なり課がリードし主導権を発揮して先進的に取り組まなければならないのではないかというふうに思うわけです。
 以前、中期総合計画推進に当たっても、七つの挑戦プロジェクトを成功させるためにプロジェクトごとに責任者、あるいは責任部署をつくってという提案を申し上げましたけれど、そのときの企画部長の御答弁は、最終的には部長会で調整していくからいけるんだというようなお話でした。
 行政の部門に限らず、民間等の部門でも今やワンストップサービスというようなものが時代の流れとなっていると思います。知事の言葉をかりれば、まずはそれぞれのつかさつかさで仕事の務めを果たすというのが当然第一ではあろうかと思いますけれど、できるだけ縦割り行政の弊害をなくして、県民の皆さんにもわかりやすく、また、たらい回しが減るようなよりよい県政であるために、部局横断的な課題につきまして責任者あるいは責任部署を明確にして、リーダーシップを発揮していただいてお仕事を進めていただくということが必要ではないかと思いますが、この点、どういう調整をしながら進めておられるか。改めて総務部長に代表してお尋ねをしたいと思います。

 また、今議会で地方主権についてさまざまな議論をされております。市町村の枠を大きく超える、先ほどの3番目とは少し逆になりますけれど、市町村の枠を大きく超えるようなものでなく、身近な行政の課題でありますものにつきましては市町村が主役であるほうが県民の皆さんにもわかりやすいし、先ほど申し上げましたような縦割りの弊害もより身近な行政でやることによって少なくすることができるのではないかというふうに考えますが、行政改革といった視点からも、このような取り組みについて現状や今後の方向について知事のお考えを伺いたいと思います。

      

◎企画部長
 (望月孝光)

交通政策の拡充のお尋ねでございます。
 まず第1点、交通体系の維持に向けてもっと県が前面に出るべきではないかというお話でございますけれども、地域の公共交通というのは、そこで暮らす住民の方々に実際に利用してもらわなければ将来にわたってそういった交通を維持、存続していくことができないというふうにまず考えております。
 であればこそ、住民の方々に身近な公共交通をどうすべきかということで当事者意識を持っていただいて考えていただく必要があるということで、そのために、住民に最も近い自治体である市町村に中心となっていただいて、住民参加のもとに、交通事業者とともに公共交通のあり方や費用負担等について検討する仕組みが講じられているところでございます。
 しかし、議員御指摘のように、小規模な団体にありましては、交通政策に関する情報あるいはノウハウ、こういったものが非常に少のうございます。そういった意味で、現在、本庁の交通政策課、あるいは地方事務所の職員が各地域の協議会の検討の場に出向きまして、いろんな助言あるいは御相談に応じているところでございます。これも引き続き実施してまいりたいと考えております。

 それから、先ほど連絡会のお話もございましたけれども、事業実施団体で構成する、市町村ですけれども、そういった連絡会についても実は県が提案いたしまして、いろんな情報交換できるような形でセットして昨年より始めているところでございます。
 こういった情報交換の場を活用したり、特に来年度はこういった関係の国の予算が1割程度落ちちゃっていますので、それぞれ工夫がある取り組みをして事業採択に向けて頑張っていただけるよう、個々の市町村にもいろんな形で今お示ししているところでございます。
 そういった形で、広域的幹線路線についてはお話ございましたように助成もしてございます。引き続き必要な支援をきめ細かくやってまいりたいと、このように考えております。
 それから、2番目の県としての新たな交通ビジョンの作成。
 現在の交通ビジョンは平成9年につくって、来年度までという形で一応やってきておりますけれども、公共交通を取り巻く状況というのは、ここ数年、非常に変化して御案内のとおりでございます。
 お話ございましたけれども、並行在来線の問題、当然新幹線の問題絡んでおります。また、リニアの問題、こういった問題についても、ようやく国においてまた検討が始められているという状況にまずございます。それから、もう御案内ですけれども、生活に密着したバス路線、これについても県内各地域でいろんな形で試行あるいは存続に向けた検討ですとか、そういったものが始まっている。ここ一、二年の話でございます。

 それから、さらに、平成19年以来二度にわたって松本空港の問題、いろいろ出てまいりました。FDAが就航していただくことによりまして何とか新しいスタートを切れると、こういう状況になってまいりました。
 こうした中で、先日も竹内議員の代表質問に知事からお答えしましたけれども、国においても、我が国全体の交通体系のあるべき姿、こういったものを規定する交通基本法の制定に向けまして今検討が進められているものと承知しております。
 こういった状況を踏まえますと、議員御指摘のように、あるいは御提案のように、もちろん県の交通対策ビジョンというものを策定できればそれにこしたことはないわけでございますけれども、現時点で、直ちに、国全体の様子を見ながら、あるいは隣県との調整をしながら、固有の、しかも実現性の非常に高いといったビジョン、あるいは将来へ維持可能な交通体系のビジョン、こういったものをつくるのは若干無理があるのかなと。時期尚早というわけじゃないですけれども、今の時点では諸条件を勘案して無理があるんじゃないかなと思っております。

 したがいまして、国におきましては、財源問題を含めた我が国全体の公共交通のあり方の方向性、こういったものをぜひしっかり議論して示していただきまして、また県内各地域におきましても身近な公共交通の確保に向けた取り組み、こういったものをしっかり行っていただくことが必要じゃないかと思っております。
 県としましても、ただ手をこまねいているということじゃなくて、議会の皆さんにもいろいろ御協力いただきまして、現在も、新幹線を初め並行在来線あるいはリニアあるいは空港等につきまして国にさまざまな提言、あるいは御意見を申し上げてきているといった経過もございますし、さらに、個々の課題に対しまして、議員御指摘のいろんな趣旨も踏まえまして、将来を見据えた幅広い視点から検討を進めてまいっていろんな形で取り組んでまいるということが何より重要でありまして、そのほうが近道ではないかなと思っているわけでございます。そうした中で将来のあり方というものが見えてくればいいなと感じているわけでございます。どうぞ御理解いただきたいと思います。
 以上でございます。

      

◎総務部長
 (浦野昭治)
部局横断で取り組む施策の体制として、連絡会議や本部といったものについてのお尋ねでございます。
 こうした連絡会議や本部には取りまとめを担当する課を必ず明確にすることといたしておりまして、その課の課長あるいは部長が責任者となり、全体の施策の推進を図っているところでございます。例えば青少年対策本部でございますと生活文化課でございますし、人権施策推進協議会であれは人権・男女共同参画課が担任をするというようなことになっております。
 お話のありました食育推進協議会につきましては、現在の健康づくり支援課、新たな健康長寿課が担任をする予定で準備を進めております。
 また、特に重要なものにつきましては、副知事をキャップとして部局長で構成をいたします企画調整委員会の場で必要に応じて部局間の調整を行っているところでございます。
      
◎知事
 (村井仁)

県民に直接かかわる施策、これは市町村で実施するのがよいのではないかという御意見でございます。
 私は全く同感でございまして、これまで市町村が主役ということを常々申してまいりました。知事就任直後に県下各地でボイス81を開催しますなど、まず市町村と県の意思疎通を図りまして県への信頼回復に努めたつもりでございます。また、市町村の御要望を伺いながら県からの権限移譲を着実に進めますとともに、市町村や地域の取り組みを財政面から支援するために、地域発元気づくり支援金を初めとしまして、市町村が主体となって地域づくりを行うための施策も進めてまいったつもりであります。
 今後とも、職員の相互派遣でありますとか、あるいは市町村間の広域連携など、市町村の体制強化の支援とあわせまして、こうした取り組みを引き続き進めてまいりたいと思っております。

       

■小島康晴

新しい交通ビジョンにつきましてはまだ少し先というか、具体的な取り組みを重ねるほうが大事だという、それはそうだとは思いますけれど、先ほど言いましたような状況を踏まえれば、将来展望をはっきり示して、ここ5年、10年何をやるというためにも、県としての交通ビジョン、あるいはそれにかわるような次の総合計画の中にもっと盛り込むとか、そのようなことも含めて御検討をぜひともいただきたいと思います。

 最後に、高校教育の充実にかかわって教育委員長にお尋ねをします。
 先ごろ、村上議員、それから毛利議員も質問しておられますが、高等学校の図書館の司書の件でございます。
 高校教育の中で図書館は重要不可欠であるけれど、行政機構審議会では民間委託が可能であるとされたと。これを受けて、教育委員会としては、正規職員を順次司書資格を持つ行政嘱託職員に置きかえていくというようなことでございます。
 私ごとで恐縮ですけれど、私は高校3年のときに図書委員長をやりました。高校生活の後半を図書館で図書委員の仲間と楽しく過ごしたわけであります。図書館と高校生というか生徒をしっかりもっと近づける、身近なものに図書館を感じてもらうために、図書委員会の機関紙というか新聞、「あした」と題しまして私のときに創刊したわけです。これは実は後輩諸君が引き継いでくれてまして、30年たった今でも続いておりまして、1,000号を超えたというふうに聞いております。
 私の例では恐縮ですけれど、高校の図書館も高校生の居場所の一つというか、あるいは役割を果たす一つになっているのではないかというふうに思います。高等学校の主役はまずは高校生自身だというふうに思うわけです。行政改革の名のもとに効率化とかスリム化ということも大事でしょうが、そういった行政の都合でなく、高校なら高校の主役である高校生の皆さんを起点にしてどういう図書館がいいかということで再度お考えいただきたいということと、もう一つは、職員の皆さんを正規にするか臨時にするかということは理事者の皆さんのいわゆる管理運営事項かもしれませんが、高校生をどういうふうに教育していくかという意味では人づくりの大事な政策でありますので、地方自治の二元代表制のもとでは私ども議会にも何らかの相談があったり、あるいは我々の要望を聞いていただくというようなこともあるべきではないかというふうに思いますが、3回目で恐縮ですが、教育委員長のお答えをいただきたいと思います。

      

◎教育委員会
  委員長
 (矢崎和広)
高校教育の充実についてのお尋ねにお答えをいたします。
 今、議員御指摘をいただきましたように、この問題につきましては、県立高校における学校司書の業務、これは、長野県行政機構審議会民間協働専門部会において、その業務の質や必要な専門知識を勘案して民間委託が可能な業務の一つとして位置づけられてきました。よりスリムで効率的な運営方法を検討していってもらいたいと、こういうことでありました。
 しかし、教育委員会の検討の中で、高校図書館の重要な役割にかんがみ、教育委員会としては、民間委託の方法ではなく、専任の学校司書を配置することが必要であるという考えのもと、新たな雇用形態として司書資格を有する行政嘱託職員に転換をしていきたいという考えであります。
 司書資格を有し、専門的な知識を備え、さまざまな経験をお持ちの行政嘱託職員が一定の期間継続的に勤務することで図書館教育の充実に寄与し、生徒との良好な関係も構築できるという考え方であります。
 高校における図書館教育の充実につきましては、学校教育全体の中で考えていかなければいけない重要な課題というふうに認識するところでありまして、関係者等の理解を得ながら進めてまいりたい、そんなように思っていますので、御理解をいただきたいと思います。
     
■小島康晴 時間がありませんので、教育委員長とはまだぜひ議論したいと思います。
 国の新年度予算が年度内成立の運びとなりました。現在論議しております県の新年度予算、あるいは各市町村の予算が相力を合わせまして、200万県民の皆さんにとってよりよい年度となるように願うものです。
 さて、その新しい年度に幸せを呼び込むように、来る3月26日から28日まで飯田のお練りまつりがございます。多くの皆さんがお越しいただくように重ねてお願いしまして、一般質問を終わらせていただきます。
   

 

 

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