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 > トップ    > 議会だより  11月定例会[下村恭議員]

 

 

■下村恭
   
    

東に浅間山、烏帽子岳、菅平高原根子岳を望み、西に蓼科山、美ケ原高原の美しい山並み、その自然に恵まれた山を源として流れる依田川、丸子の里の真ん中を二分して流れ、水清く清流をなし、田畑を潤し、実り豊かな地域を形成し、古代日本の歴史を変えた平家討伐に挙兵をした旭将軍木曽義仲の館「依田の庄」を擁する依田窪の地、一時期は経済の中心地、歴史と文化が漂う丸子の地から、長野県警察丸子署がなくなろうとしております。

 そこで、警察本部長に何点か質問をしてまいります。
 丸子署は、この地域の人々に親しまれ、住民から信頼され、長年にわたり共同しての警察活動を通じ、歴代署長を先頭に署員一同大変努力をし、安心、安全な地域づくりに成果を上げてきておりました。
 今議会に長野県警察組織再編計画案に基づく改正条例案が提出され、丸子署、望月、南佐久警察署がそれぞれ廃止、統合、再編に上がっております。以前、計画案が発表された6月議会において、丸子署の廃止について反対する立場で何点か警察本部長に質問を行いました。その後、地元上田市、長和町より何点かの要望がなされたと思います。外堀も埋まり、いよいよ本丸ということですが、9月11日公表の整備計画の成案に地元行政体からの要望がどのように反映されたのか。まずお伺いいたします。
 この地は交通の要衝としても古来より発展してきました。中山道、鎌倉道、東山道、御牧ケ原から朝廷に馬を献上するための交通の重要道、今、国道152、254、142と、中南信と東北信を結ぶ交通の重要拠点ともなっております。生活道路、通勤道、激しい大型トラックの物流車両の通過、規格の低い道路整備と相まって、地域住民の安全確保には多大な努力をいただいてきましたが、先ごろも、三才山トンネルにおいて、車に積んでいた豚が逃げ出し、道路を通行どめにした、とんだ想定外の事故も発生しております。これからも以前にも増して取り締まり、指導を充実しなければならないと思います。
 この地域は、温泉、山岳観光と自然を生かした別荘地と、県外からの入り込み客も多い地域でもあります。特に心配されるのが、天候に左右されながら運転し、景色に見とれての事故の多いビーナスライン、この道路は、細切れ状態に、茅野署、諏訪署、今度は上田署が管轄する箇所もあろうと思われますが、はっきりとした区分けがなされているのでしょうか。
 また、このような実情を踏まえて、地域における安全確保、指導、警ら、事故処理など適切に対処されるのかもあわせて質問いたします。

 この丸子警察署の歴史を顧みると、明治8年、依田窪地域一円を管轄するため、私の生誕地でもあります合併前の腰越村に、長野県第2号、上田出張所第9大区ら卒屯所として発足、同10年に上田警察署腰越分署となって以来、何度かの変革を見ながら、昭和2年に丸子警察署となりました。この間、近代産業の基礎となった製糸工場が発達し、日本じゅうからの集出荷の中心となり、明治、大正、昭和と人口の増加、交通網の発達など幾つかの課題と取り組み、住民との共同によりこの地域の安全に寄与してまいっております。また、第2次大戦終了に伴う組織、機構の変更などを経て、昭和29年、現行法による長野県丸子警察署との歴史を刻んでおります。

 そして、それぞれの歴史において、丸子署の活動、業務に対してたくさんの協力を得ております。依田窪防犯協会、交通安全協会、警察官友の会等、数えれば切りがないほどの各種団体が応援組織をつくって活動しております。せっかく結成されました各種団体を大切にしてもらいたい。
 6月の議会、本部長答弁を引用しますと、警察署の再編後も住民と警察がスムーズに協働することができるようにするため、これらの団体に相互に連携していただくなどの御協力をお願いしたいと考えておりますとあります。
 このような団体の皆さんの理解と賛同は得られているのか、また、どのように協力をお願いするのかも具体的に本部長に質問をいたします。
       

◎警察本部長
 (小林弘裕)

 

警察組織再編整備計画について3点御質問をいただきましたので順次お答えいたします。
 まず第1点目として、丸子警察署の統合についての地元自治体からの要望に関しお答えいたします。
 丸子警察署の統合について、本年7月28日、上田市長と長和町長から、7駐在所の存続、現庁舎に設置される大型交番への適正な職員配置、現庁舎での運転免許証更新事務の継続を内容とする警察本部長あての要望書をいただいております。
 こうした要望等を受け、組織再編整備計画について改めて検討し、9月11日に公表した計画では、7駐在所を引き続き配置すること、丸子警察署の後の依田窪庁舎には警部を所長とする交番を設置し、7人の警察官に加え、交番相談員と運転免許証の更新事務を行う職員を配置すること、これに加え、同庁舎には本部自動車警ら隊等18人を配置することを改めて明記し、要望書の内容を反映しております。
 また、運転免許証更新事務の継続につきましては、原案では東信運転免許サブセンターの業務が開始されるまでの間、運転免許証の更新事務を行うとしておりましたが、要望書の内容にもかんがみ、県全体の運転免許業務のあり方を踏まえつつ、その後の継続の要否について検討を進めることといたしました。

 第2点目として、丸子警察署の統合後の事件・事故への対応についてお答えいたします。
 引き続き設置する7駐在所と丸子警察署の後の依田窪庁舎に設置する警部交番において関係地域の事件・事故に対処するほか、重大事件・事故が発生した場合には大型化した上田警察署から警察官を迅速かつ多数投入することが可能となり、事件・事故への対処は強化されるものと考えております。
 次に、お尋ねのありましたビーナスラインにつきましては、丸子、望月、茅野、諏訪及び松本の5警察署がそれぞれの担当地区を管轄しておりますが、議員御指摘のとおり、これまで丸子警察署が管轄していた地域は新しい上田警察署が管轄いたします。こうした関係警察署をまたぐ主要道路が通過し、観光客も多い本地域について、警察署をまたぐ広域的な対応を強化するため依田窪庁舎には警察本部の執行隊である自動車警ら隊を配置し、パトロールを強化することとしており、事件・事故への対応には万全を期してまいります。

 最後に、第3点目として、現丸子警察署管内で活動する防犯協会、交通安全協会等、関係団体についてのお尋ねにお答えいたします。
 このたびの警察の組織再編整備計画の策定に当たって、平素から防犯や交通安全などの分野で活動いただいている関係団体に対しても警察署長が説明を行うとともに、御意見等も伺ってまいりました。関係団体には当初は再編整備に反対する意見もありましたが、話し合いを進める中で皆様の御理解をいただいたものと考えております。
 関係団体との協力につきましては、本年6月県議会で前本部長がお答えしているとおり、再編後も住民と警察とが円滑に協働することが重要であると考えており、今後、関係団体と意見交換をする中で、緊密な連携が継続されるよう、協力を求めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
      

■下村恭

丸子警察署は、明治、大正時代は上田の分署等の位置づけの中、昭和になってから丸子警察署と独立した経過を見ても、行政合併が進み、地方分権など大きな改革の過程の中、やむを得ないとの部分もあります。しかしながら、一抹の不安と寂しさも感じられます。

 県警本部においては、長野県警察組織のあり方懇話会において検討され、組織再編整備計画案が示され、パブリックコメントを実施し県民意見が取り入れられた、説明会には3,000人の出席で実施されたとあり、回数も72回に上ったと説明を受けております。県警とすれば最善策を講じられているものと推察され、本当の県民の警察組織のでき上がることと思っております。

 しかし、一つ心配な点がございましたけれども、ただいま本部長の答弁の中で、引き続き運転免許証の事務を取り扱うという力強い御答弁をちょうだいいたしました。組織再編がなされたからには最善を尽くし、県民に安心、安全など多大な成果を上げていただくことを期待するとともに、実施に当たっては財政措置を講じる必要がありますので、最後に知事の所見をお伺いし、質問を終わります。
      

◎知事
 (村井仁) 

警察組織の再編を実施するための財政措置についてお尋ねをちょうだいいたしました。
 さきの6月及び9月定例会におきまして寺島議員の御質問にもお答えしたとおり、今回の警察組織の再編は、将来を見据え、限られた人員や体制を最大限に活用して社会情勢や治安情勢に的確に対応した警察力の維持、強化を図っていくために必要な見直しである、このような認識を持っているところであります。
 こうした見直しにかかる経費につきましては、見直しの趣旨に沿って必要性や内容を十分吟味し、組織再編整備が円滑に実施されるように適時適切に措置していくことをお約束してまいったところでございまして、本定例会に提出した補正予算案におきましても新たな体制を新年度からスタートするために必要な経費を計上しているところであります。金は使うためにあるものだと理解しております。
   

 

 

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