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 > トップ    > 議会だより  6月定例会[下村恭議員]

 

 

■下村恭
   
    

長野県警察の組織再編整備計画について本部長にお伺いいたします。

 整備計画案を見ていくと、近年の社会情勢や治安情勢を見るに、高速交通網の整備や都市化、国際化が進み、大きな変化の中、厳しい経済情勢を視野に入れても、警察官の増員のみに頼ることもできず、生活者密着の事案もふえ、県民の安心と安全を確保することが難しくなり、組織の再編成をせざるを得ない情勢となった、また、地域住民との協働による犯罪予防も、行政合併等により管轄区域と一致せず、住民との連携も支障を来す懸念が心配される中、今までに昭和47年と平成14年の見直しを行ったのみであり、都市部の警察署の負担がふえ、小規模警察署を抱えるに至ったとあります。
 そこで、今回の組織再編整備が提案されているところですが、私もこの計画によって住民の安全がよりよくなることは賛成です。しかし、その見直しにより犠牲が生じ、住民が不安を抱えるようでは困るわけですので、今回の再編成には反対する立場で何点か本部長に質問をしてまいります。

 まず、この計画の実施時期でありますが、計画書によると平成22年4月より実行となっているが、余りにも性急過ぎないか。趣旨の中でも書かれているが、平成20年6月より本部長の諮問機関として長野県警察組織のあり方を考える懇話会が設置されたとあり、それから8回の会議を行い、平成21年2月、本部長に意見書が提出され、基本的な指針として長野県警察の組織再編整備計画案が策定されたところであります。
 長野県の高等学校再編問題も提案されて、今までかかってもいまだ進行形であるのに、県民の安心、安全、生命、財産の確保まで負わされている警察として、地域住民の納得が得られるのか疑問に思うところでございます。

 そこで、今回の再編案では上田署の分庁舎となる丸子署についてでありますが、丸子町が行政合併するまでは丸子町、和田村、長門町、武石村、以前よりこの地域は依田窪地域としての一体感で何かにつけて共同体的にまとまりのある地域であります。警察との民間協働として依田窪防犯協会、交通安全協会、自家用自動車協会などが活動しており、企業の皆さんは依田窪警察官友の会を結成して警察活動に協力しております。

 そこで、伺いますが、1番、警察活動を応援し、一体感を持っていたこのような団体の処遇は、計画案の中によりますと、緊密な連携を図ることができる体制の整備について要請するとなっているが、上田市の既存団体との整合性はどのようになりますか。まずお伺いをいたします。

 また、町村合併によりこの地域全体が過疎化し、商店街の衰退などからも、警察官官舎19戸の活用はどうなるのか。また、運転免許証の更新など最終的には上田署ということとなるが、高齢化時代を迎えるに当たりサービスの低下を来さないか。また、そのようなことがないよう配慮してもらわなければならないが、どのように取り組むのか。伺います。
 この依田窪地域は、東信と中南信を結ぶ交通の要衝として、ルート142和田峠から諏訪方面、ルート152大門峠、白樺湖から茅野市、ルート254三才山トンネルから松本市と主要国道が集中し、交通量も多く、大型車両の混入率が高く、交通指導や取り締まりと民間協働で苦労してもらっている地域でもございます。ビーナスラインを抱え、車による山岳観光もあるため対処はどうなるか。まず警察本部長にお伺いをいたします。

         

◎警察本部長
 (小谷渉)

 

県警察の組織再編整備計画案について御質問がありました。
 治安情勢が依然厳しく、犯罪の抑止等に対する県民の御要望が高まる中、県警察が限られた人員で良好な治安を確保していかなければならないことにかんがみれば、このたびの組織再編は喫緊の課題と認識をしております。今後、県民の皆様のさまざまな御意見を踏まえるとともに、御理解をいただきながら最終案を取りまとめ、来年4月を目途として実施に移してまいりたいと考えております。
 まず、防犯協会や交通安全協会などボランティア団体の今後のあり方についてであります。
 現在の上田警察署管内及び丸子警察署管内の防犯協会及び交通安全協会等の団体に対しては、警察署の再編後も住民と警察がスムーズに協働することができるようにするため、これらの団体に相互に連携していただくなどの御協力をお願いしたいと考えております。

 次に、丸子警察署の職員宿舎についてでございます。
 現在、丸子署管内に所在する職員宿舎につきましては、これまでどおり利用させていただきたいと存じます。

 次に、運転免許証の更新事務についてであります。
 各分庁舎では、免許証の即日交付事務を行うサブセンターが設置されるまでの間、免許証の更新や再交付等の事務を行うこととしております。サブセンター設置後の分庁舎における更新事務の取り扱いにつきましては、さまざまな御意見を踏まえて検討してまいりたいと存じます。
 次に、依田窪地域における交通事故の抑止についてであります。
 このたびの再編においては、丸子分庁舎に大型交番や警察本部執行隊を配置することとしております。これにより、主要道路におけるパトロールや交通指導取り締まりなど交通事故防止活動の強化が図られ、従来以上にこの地域の安全、安心を確保することができるようになると考えております。
 以上でございます。
        

■下村恭

丸子署が廃止となった場合の受け皿、上田署の整備状況について伺います。
 上田署においては、庁舎も昭和44年の建設で相当老朽化し、機能も現代的な使い勝手にはとても耐えることができず、手狭なことから、新庁舎建設計画があると伺っておりますが、建設年度はいつになるのですか。また、スケジュール等もお聞きいたします。
 現段階で、移転場所の選定も上田市JT跡地と聞いております。この立地選定については組織再編計画を視野に入れての選定でしょうか。長和町からも相当心配の声があるわけでございますけれども、丸子署廃止となれば、再度、管内住民のコンセンサスを得る必要があると思われますが、お伺いをいたします。

 用地取得に当たっては、県企画部が所管する多目的債務予算のうち6億円余りの配当を受け、県土地開発公社に取得事務を依頼したところですが、敷地の面積は約8,500平方メートルと現在の1.2倍で、現上田署管内だけの構想と機能であると思われるが、いかがでしょうか。伺います。

 立地については、旧北御牧、東御市や観光地美ケ原、菅平高原を視野に入れても、旧丸子町にございます旧カネボウ跡地に上田市が所有する大きな空き地があるわけでございまして、この厳しい財政の中、そちらの利活用も視野に再検討が考えられないか。また、土地取得費の低減、地域活性化にも効果があると思われますが、いかがか。お伺いをいたします。

       

◎警察本部長
 (小谷渉)

上田警察署の整備についてお答えを申し上げます。
 上田警察署の建設計画についてでございます。
 上田警察署の庁舎は昭和44年に建設された県内で最も古い庁舎でありまして、老朽、狭隘化が著しいため、関係当局の御理解、御支援を賜りながら、可能な限り早期に建てかえをさせていただきたいと考えております。
 次に、移転場所の選定についてでございます。
 現在、上田警察署の建設予定地を上田市のJT跡地とし、平成21年度中に土地を取得することができますよう、JT、上田市及び長野県土地開発公社等と折衝中でございます。これは、現在の上田署の建てかえを急ぐ必要があること及び警察法施行令第5条第2号が、「警察署の位置は、管轄区域内の住民の利用に最も便利であるように、他の官公署との連絡、交通、通信その他の事情を参しやくして決定すること。」と定めていることなどにかんがみ、関係機関等と協議しながら建設予定地を選定したものでございます。

 次に、上田警察署建設予定地の敷地の広さについてでございます。
 議員御指摘のとおり、企画部が所管する多目的債務予算から本年2月に6億円余りの予算配当を受け、長野県土地開発公社に取得事務を依頼したところでございます。警察署の敷地は、災害発生の際などに地域の安全、安心の拠点となり得る広さが望まれるわけでございますが、現在予定している敷地8,500平方メートルは、300人規模の長野中央署及び松本署の敷地がそれぞれ約1万平方メートルであることに加え、丸子分庁舎の敷地も使用可能であることにかんがみれば、200人規模の警察署としては十分な広さと考えております。

 最後に、上田警察署の建設用地について上田市振興公社が所有している丸子カネボウ跡地の活用を考えられないかという御趣旨の御質問についてでございます。
 上田警察署の建設予定地の確保については先ほどお答えしたとおりであり、議員御指摘の土地につきましては承知をいたしておりませんので御質問にはお答えしかねるところでございます。御理解をいただきたいと存じます。

        

■下村恭 時間がありませんので、知事に伺います。
 丸子署廃止、再編整備計画案について、受け皿となる上田署の庁舎もいまだ構想段階において、完成も数年先となると思われるところから、手狭な現上田署庁舎に併合するよりも、これからが出発点として十分な住民との意見集約を行い、今この時期に性急な結論でなく、十分検討時間を与え、県民の県民による県民のための民主警察のつくれるようお願いするところでございます。新しい酒は新しい袋にと言われますが、所見を伺い、質問を終わります。
         
◎知事
 (村井仁) 
警察の組織再編のある意味ではテンポについてのお尋ねということでありますが、県といたしましては、大変厳しい治安情勢、そして県民の犯罪防止を求める大変強い要望の高まり、こういったことに対応するためこれまで警察官の増員などを図ってまいったわけでありますけれども、限られた人員の中で対応してまいりますにはいろんな難しいことがある。パトロール、あるいは初動警察活動の体制強化など警察組織の再編整備をどうしてもやらなければならない、こういう環境になっておりまして、それを踏まえて県警本部が今回の再編計画案をまとめるに至ったものと認識をいたしております。
 県警本部は、パブリックコメントや地元住民への説明会など、これまで一生懸命進めてまいっているわけでありまして、この努力を引き続き続けて、地元市町村等と十分相談しながら、よりよい体制が構築されるようにさらに汗をかいてほしいと、そういう思いでございまして、ぜひ議会の御理解もちょうだいしたい、このように念ずる次第であります。
          

 

 

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